設立趣意書

 「リプレット基金」は「子どもたちが豊かに暮らせる未来の創造」を目標に開設され、主に国内外の被災援助等に寄付金として拠出し社会に貢献してきました。私たちは、さらに公益事業を拡げ推し進めるため、基金事業のいっそうの透明性、実践性、持続性を求め、一般財団法人として「リプレット基金事業財団」を設立いたします。
 翻って廻りに目をやれば、格差社会、環境破壊、自然災害、食の不安、広がる感染病、医療の不備など、子どもたちが等しく豊かさを享受するには、あまりある障壁が立ちはだかる現実があります。だからこそ、私たちリプレット基金事業財団は、その目標のためこれらの問題に取り組んでいかなければならないと考えます。
 その始めは小さな支援なのかも知れません。しかし、確実にそこで救われる子ども達がいるでしょう。小さな支援の不断の実行は必ず実を結び、大きなうねりとなるはずです。このことがまさに、我々が財団の名称に込めた「リプレット(小さな波紋)」がやがて大きな波紋に広がるという想いそのものです。
 「子どもたちが豊かに暮らせる未来の創造」とは「人類全体の豊かな未来の創造」に他なりません。私たちはこの崇高かつ壮大な課題を使命とし、子どもたちがより豊かに成長し、より豊かな次代を創造する担い手となるため、あらゆる支援を検討し取り組んでいくものであります。